[介護生活1年]父のせん妄と腰椎圧迫骨折。なぜか肩の荷が下りる

[介護生活1年]父のせん妄と腰椎圧迫骨折。なぜか肩の荷が下りる

老親を遠隔介護。介護保険サービスがなかったら、私たち息子夫婦は肉体的・経済的・感情的に崩壊していたと思う

父が倒れ、入院し、介護生活が始まってちょうど1年になります。ひとり息子(きょうだい無し)である夫と嫁の私の生活は激変しました。父と母に、振り回されっぱなしな1年。しかし意外なことがきっかけで、介護の負担から解放され始めました。これは、コチラからの続きです。 ...

父、再せん妄

9月末。父、再せん妄。「母ちゃんに『まおとこ(本気で浮気してる男のこと?)』ができたんや」と見えない誰かとしゃべってると、パニクってる母から夜遅くに電話がきました。「S精神病院でもらった認知症の薬を与えていいか」と聞かれる。わけわからない。どうして「S精神病院でもらった薬」が母の手元にあるの?? 突っ込んで聞いたら、これより5ヶ月も前に、私たちに内緒で父をS精神病院に連れて行っていたことがこのとき発覚。夫も私も、唖然茫然。

精神病院での4ヵ月の入院生活を経て、「もう治った」と思っている父を、別の精神病院に無理やり連れていくのはやめよう、と話し合ったはずなのに・・。

ちなみに父の「見えない誰かとしゃべってる」問題は、高齢になったからではない。それこそ夫は子供のころから、お酒を飲むと必ず、見えない誰かとしゃべってる父親の姿を見てきている。嫁の私もその姿を、毎年、帰省するたびに見ています。おしゃべりな父は、無口な母とイマイチ気が合っておらず、見えない誰かとしゃべって発散せざるを得ないし、それが父のストレス発散法なんだろうと私たち夫婦は見ている。

父、腰椎圧迫骨折

その翌日、事態は急転直下。

昨日まで「母ちゃんに男ができたんじゃ~」と見えない誰かとしゃべってた父が正気に戻ったと思ったら「腰が痛い」と。ここからなぜだかラッキーなことが重なっていきました。

まず第一に、父に「かかりつけ医」ができたこと。実家から歩いて1分のところに内科がある。往診もしてくれる。そこをかかりつけにしてくれると今後助かるんだけど・・と思っていたのだが、父が知らないお医者さんに連れていかれることを極度に嫌がっていたため、受診できずにいました。しかし腰が痛いとなると、タクシーに乗るのも難しいし、ましてや歩けない。そこに行くしかない。

その内科から、湿布だけでなく便秘の薬も出してもらい、かかりつけ医に決定。今はそのお医者さんから、睡眠改善薬も処方してもらえています。もう、私たちがあれやこれや市販薬を母に紹介することもないし、「あげたけど効かない」と文句言われることもなくなるのかと思ったら、肩の荷がおりました。

翌日も父の腰痛は収まらず。ケアマネさんに言ったら、ご厚意で整形外科に連れていってくれて、腰椎圧迫骨折であることが判明。介護ベットの手配、要介護の再認定、通院のための介護タクシーなど、すべて整えてくれました。

このときから、私たち息子夫婦は、両親の介護に対して、あるスタンスを守ることを決めました。 [...]


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