老親はなぜ不幸なのか。きょうだい・友達はあてにならない (2)

老親はなぜ不幸なのか。きょうだい・友達はあてにならない (2)

友達もあてにならない

母は、趣味の多い人で友達がたくさんいました。それが母の自慢でもありました。しかし、いざ自分の夫(父)が倒れ、助けが必要だからといって、その友達が、父の介護をしてくれるはずありません。 ...

「福祉課に行った方がいい」とか「元気出して」とか、話を聞いてくれたり、アドバイスくれる人はいたようですが、そう介護の愚痴ばかり聞かされるのも、相手の方もつらいでしょう。結局のところ、疎遠になっているようです。老々介護に明け暮れる母の相手をしてくれないからといって、誰がそのお友達を責められるでしょうか。仕方ないと思います。でも、友達って何なんだろうな、と思ったりします。

親の介護初体験のこの1年は、私にとって、「私は、これからの時間をどうやって過ごしたらいいかな」などと自分の老後に向けての生き方を考える時間にもなりました。私は母とは逆に、友達付き合いが好きな方じゃない。無理して友達作ったり、長くお付き合いしようとがんばるのはもうやめていいんじゃないかな、と思いました。(実際やめました。)それよりも、夫との時間を大事にしたり、映画を見るとか本を読むとか、いい音楽を聴くとか、ひとりでもできる趣味を見つけるとか、自分の内面を豊かにすることに費やした方が、いい晩年になるんじゃないかなと考えるようになりました。

最後は夫婦

つくづく最後は、親戚でもきょうだいでも、友達でもなく、「夫婦」なんだな、ということを痛感させられた1年でもありました。母の何が不幸って、自分たちの体が不自由になればなるほど、夫婦力を合わせてやっていくことが大事になるのに、それができなかった、ということです。

母は父が倒れた後、父との同居を拒み、こっちで引き取ってくれと言ったり、父の意思を無視して介護施設に無理やり入れてしまおうとしました。父は、そんな母の心の変化にしっかり気づいており、夫婦仲は最悪。一色即発で、いつ父がキレるかと、今度は逆に母が父を怖がっている様相です。

もし私が、母の立場になったら・・と何度も何度も考えました。「最後まで添い遂げるって決めたんだ。共倒れになってもかまわない。心中する覚悟でこの人を看る!」そう思おうと思いました。そのくらい覚悟していれば、老後、何も怖くないかもな、と思えたし、本当に共倒れになったとしても自分の人生に悔いはないと思う、と思えました。

なぜ母は、こんなに不幸な老後になってしまったのか・・。まだまだ続きます。続きを読む


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