周囲の人を非常識呼ばわり！「自分が常識」の毒親

母から「非常識な人にならないで」と言われて育ちました。 ...

母は、同調圧力のかたまりのような人でした。いつも、自分が世の中の常識から外れていないか、そればかりを気にし、常識から外れている人のことをひどく嫌っていました。

「母の日といったらカーネーション」。それが世の中の常識だと思ったら、カーネーション以外のものを贈る人は「非常識」。それが母の論理でした。母には「常識的」か「非常識」か、そのふたつしかありません。母の価値観とは異なることをすると、私はいつも「それは非常識よ」と否定され、「非常識な人にはならないで」としつこいくらいに言われました。母からそれを言われるたびに、自分は社会から受け入れられない人間なのかもしれないと、ひどく自信をなくし落ち込みました。

ストレスのたまる子供時代でした。しかし、それも実家にいる間の我慢だ・・明らかにそう思っていたと思います。私には私のやり方があり、価値観がある。私が結婚でもして自分の家庭を築くようになったら、母もさすがに何も口出しできないだろうとたかをくくっていたのです。

しかしそれは甘かった・・。

忘れもしない結婚１年目のことでした。久しぶりに実家に帰って母と話しをしていました。私は近況報告のつもりで母にこう言ってしまいました。「お母さん、世の中にはいろんな常識があるんだな、って気づいたよ」。 [...]