優しくない。娘に意地悪な母親 (2)
意地悪ばかり。優しくない母親
私には、苛められているということにその場で気づかない、というおかしな習性があります。 ...
後で振り返って、「あの人が私に言ったこと、随分ヒドイなぁ。何でその場で、怒らなかったんだろう」と思うだけ。その場では、ニコニコ笑ってやり過ごしてしまうのです。しかし、それは、毒親育ちの特徴のひとつなのだということに気づき、謎が解けました。
私は親から、ヒドイことばかり言われて育ち、大事にされたことがない。だから、自分を大事にしてくれている発言、そうではない発言の区別が即座につかないのです。容姿や持ち物をバカにされたり、からかわれたり、失敗したことをネタに繰り返し笑われたり、大事にしているものを勝手に捨てられたり、好きなタレントや音楽を「くだらない」と言われたり。父からも。母からも。そんなことは日常茶飯事。
子供だった私は、大事にされていない状態=愛されていること、と感じていた・・もっと言えば「そう感じるしかなかった」「そう思わなければ生きていけなかった」のだと思います。どんな親でも、子供にとっては、世界でたったひとりの父と母。父や母の注目や愛なしでは子供は生きてはいけない。私は、自分を傷つける父母の言葉にすがるようにして子供時代を過ごしていたんじゃないかと思います。
私は人間関係が旨くない。友達ができないし、長続きしない。我慢に我慢を重ね、限界がきたときには友人関係を続けられなくなってしまう。それは、「No」をうまく伝えるスキルの学習が家庭内でできなかったからかもしれないし、そもそも、自分を大事にしていないと思われる人の方に惹かれがちになる、そういう人に執着してしまうからではないか、という気もします。
今の私にとって難しいのは、私を大事にしてくれない人、仲良くしなくてもかまわない人への執着をやめることです。どんなにひどいことを言われても、親に愛されたいと願っていたに違いない子供時代。どうすれば愛されるのか、何をすれば仲良くできるのか始終考え、お母さんがほめてくれたとか、お父さんが笑ってくれたとか、一喜一憂していた・・そんな年月が20年近くあったのです。「どうしてあの友達と仲良くできないんだろう」。「なんとか親とうまくやる方法はないだろうか・・」。うまくいかない人とは、どんなにがんばってもうまくいかない。自分が傷つくだけなのはわかっているのに、「どこか私に悪いところがあるに違いない。私が改めれば、仲良くなれるはずだ・・」という、子供の頃に身に着けた思考回路からなかなか抜け出せないのです。
見渡せば、私の身近には、ありのままの私を愛してくれている人が少ないけれどちゃんといます。そういう人たちとの人間関係に忙しい毎日を送り、私もそういう人のことを大切にしたい。そうすることで、自分の親をはじめ、いい友達になれなかった人たちのことで、頭がいっぱいになる時間を少しずつ減らしたい。そして、「大事なのは、私が私らしくあること。相手に合わせて自分を変え、それで好かれようとしたって仕方ない!」という新しい思考回路を自分の中に作れたら、生きるのが楽になるだろうと思っています。
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