いつでも親が「主役」。目立ちたがり屋のバカ親 (2)

いつでも親が「主役」。目立ちたがり屋のバカ親 (2)

父は私にも、何かあると「お父さんがなんとかしてやろう」と言いましたが、私はそれを徹底的に断ってきました。父も母も私のことを「意地っ張り」「素直じゃない」と言いました。私をバカにしたように「反抗期だから」とも言いました。 ...

反抗期などとうにすぎた30歳を過ぎても、私は、父に助けてもらうくらいなら死んだ方がましだと真剣に思っています。そんなこと1度でもされてしまったら、私は一生「お父さん、あのときお前を助けたよな」と言われ続けることでしょう。「あのときはありがとね」と死ぬまで感謝させられるか、言うのを拒絶したらキレられるか、どちらにしても地獄の苦しみです。

父は、いつでも人から注目され、ヒーローにならないと気が済まない人だったのだと思います。いつでも自分が主人公で、私たち子供を含め、周りはみな脇役、自分の引き立て役。だから私は、親からひとりの人間として大切に扱われたという感覚が、生まれてこのかた一度もないのだと思います。

私は、相手が父に限らず、自分が困っているときに「助けて欲しい」と人に言えないところがあります。いつでもひとりで頑張り過ぎてしまう。『毒親』という言葉を知って、それも父の影響なんだな、と気づきました。

思えば私は、結婚してからも夫に「助けて」と言ったことがありませんでした。生まれて初めて人に助けを求めたのは忘れもしないこの「父」のこと。私はワーワー泣きながら、振り絞るように夫に言いました。「もう実家とは縁を切りたいの。親と話していると自分が惨めになって、死にたくなる・・」。私は携帯の番号も、家の固定電話の番号も実家に黙って変えました。父や母が知っているのは夫の携帯番号だけ。夫は快く「実家からの連絡は僕が受けるから」と言ってくれました。全身の力が抜けていくようでした。

苦しいときには、夫が力になってくれる・・今はそう信じることができています。私が困っているときには、だまって手を貸してくれて、その上私を心配してくれる、それが本当にうれしいです。私は、生まれつき意地っ張りな性格だったわけじゃなく、私に意地を張らせているのは父だったんだな、と思えて自分に自信も生まれました。


参考
*1: Navarro, Joe 『How to Spot a Histrionic Personality 』

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